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アンビバレント・ヒップホップ

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ゲンロン叢書016|『アンビバレント・ヒップホップ』吉田雅史 著

四六判|本体424頁|2025年3月7日発売|ISBN:978-4-907188-58-0


ハイとロウ、芸術と路上、知性と野生。
異形のヒップホップ論にして、斬新な現代文化論。
批評再生塾の初代総代にしてラスボス、MA$A$HIが遂に単著デビュー!
──佐々木敦(批評家)

最後の音楽であるヒップホップは、未だ強く新しいナラティヴを生み出そうとしている。
そしてやがてそれは終わるだろう。
モダニズムという脂質と、歴史という糖に、同時に淫する、誠実な吉田の、誠実な両価性(アンビバレンス)。
──菊地成孔a.k.a. N/K


アメリカと日本(フッド)に引き裂かれた日本語ラップには、戦後社会のアンビバレンスが凝縮されている。
緻密な楽曲分析を通し、ヒップホップの本質とこの国の「リアル」を抉る、衝撃の日本=ラップ論。

『アンビバレント・ヒップホップ』特設サイト(webゲンロン)


【目次】

はじめに
ヒップホップという生き方/なぜヒップホップについて考えるのか
ヒップホップの黄金期/ローカライズからトラップへ
リアルとアートのアンビバレンス/本書の流れ

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第1章 リアル
ボースティングという名の構え/ストーリーテリングの誕生
ジェイ・Zとケンドリック・ラマーの話法/ヒップホップはリアリティ・ショーなのか
マック・ミラーという特異点/ラッパーという名の芸術家
フェイク・ドキュメンタリーをまなざす

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第2章 オーセンティシティ
アメリカの影、再び/日本語ラップという片割れのバンズ
日本語ラップVS. J―RAP/ビートとジャズの出会い/ヤン富田の現代音楽
DJ KRUSHとビートの旅路トリップ/ビートに宿るオーセンティシティ

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第3章 フロウ
平板な日本語という条件/押韻という名の欲望
Keisuke Kuwataという起源/日本語ラップにとって七五調とはなにか
日本語ラップ論争/英語の会話はラップなのか
SEEDAによる日本語解体/KOHHと破調のフロウ
失われたダサさ

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第4章 風景
風景の発見、再び/いとうとZeebraの東京/フッドの発見
THA BLUE HERBの原風景/SEEDAとKOHHの東京
MVは何を映しているのか?/ヒップホップ=ヴィジュアル系
唇の功罪/ハイパー・シンクロニゼーション/ラッパーと映像による共犯
カニエ・ウエストは不死鳥の夢を見るか/ドンダという名のフッド
ラッパーにとって映えとはなにか

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第5章 ビート
少しだけ未来を見通すビート/反復するのは人間か、機械か?
アクシデント起源説:ビートメイカーの自我確立
コラージュとしてのサンプリングアート/アンビエント・ヒップホップに耳を澄ます
Gファンクと生演奏/南からのキーボード・ビーツ
トラップ:ノリと低音の革命/パラメータ化するビートと署名
808という名の署名

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第6章 日本語ラップ
日本語という条件/複数形のグローバル・ヒップホップ「ス」
二〇一〇年代のUSラップ/DJ KRUSHとJinmenusagiの化学反応
『KUUGA』の唯一無二性/舐達麻流エモラップ/鬼と妖怪とラッパーたち
アメリカの影の外へ/日本語ラップという名のワイルド・スタイル

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あとがき
参考文献


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